Equiti UK、中・高リスク顧客の受け入れ停止 利益94%減
FCA認可のEquiti Capital UKが中・高リスク顧客の新規受け入れを停止。2025年の取引収益24%減、純利益94%減の背景と、流動性供給を軸にした低リスク型への事業転換を解説します。
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概要:HighLow旧利用者に、後継サービスを思わせる「ASTRO」の招待メールが届いた。関係5社のうち金融ライセンスを確認できたのは1社のみ。HighLowとの法人としてのつながりや過去の出金トラブル投稿、日本の金融庁登録、旧顧客データの利用根拠を検証する。

「昨年までハイローをご愛顧いただき、ありがとうございました」
そんな書き出しで、新たな取引プラットフォーム「ASTRO」への登録を促すメールが、HighLowの旧利用者に届いた。
メールには、ASTROを「これまでハイローをご利用いただいていたお客様へ先行公開」していると記載され、受信したメールアドレスでパスワードを設定するだけで利用できると案内されている。

文面だけを見れば、運営終了を告知したHighLowの後継サービスとして、旧顧客向けに提供を始めたように受け取れる。しかし、公開情報を調べると、HighLowとの歴史的な法人としてのつながりは一部確認できたものの、現在の契約主体、日本向けサービスの法的位置付け、旧顧客情報の承継経緯には不明点が残る。

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ASTROの公式サイトは、同サービスについて「ハイロー(HighLow)を手がけた公式チームが、新たに立ち上げた取引プラットフォーム」と説明している。
サイトでは「10年以上の運営実績」「累計取引実績8億件超」を掲げ、5,000円の口座開設ボーナスや日本語サポートを提供し、クレジットカードや銀行振込による入金にも対応すると案内している。旧HighLowを知る利用者にとっては、後継サービスだと受け止めやすい構成だ。
HighLowとの関係がまったく確認できないわけではない。英国Companies Houseによると、ASTROの関連法人として記載されるMetasoft Technologies Limited(会社番号09186313)は現在も「Active」で、2023年5月までの旧社名は「HighLow MARKETS LTD」だった。
これは歴史的な会社レベルの接点を示す公的記録である。ただし、旧HighLow事業がASTROへ譲渡されたこと、ブランド・契約上の責任・顧客資産・顧客データが承継されたことまで証明する資料ではない。「HighLow公式チーム」が旧運営会社そのものを指すのか、旧サービスに関わった人員の一部を指すのかも明らかにされていない。
ASTROのヘルプセンターでは、金融派生商品の提供や入出金などの業務については、複数の関連法人が担当する場合があるという。
ただし、公開ページの説明だけでは、日本居住者が実際にどの法人と契約するのか、入金した資金をどの法人が受け取るのか、トラブル発生時にどの国の監督制度が適用されるのかが分かりにくい。
公開表示と各国当局の情報を整理すると、次のようになる。
| 法人名 | 公開ページ上の表示 | 登録・ライセンスの位置付け | 住所 |
| Astralis LLC | セントビンセントおよびグレナディーン諸島、4330 LLC 2025 | 法人登録。金融取引ライセンスではない | Euro House, Richmond Hill Road, Kingstown, St Vincent and the Grenadines |
| HLFX Limited | バヌアツ、VFSC登録番号700287 | 金融ディーラーライセンス。Class A・B・C、ステータスは「Active」 | Govant Building, 1st Floor, BP1276, Port Vila, Vanuatu |
| Metasoft Technologies Ltd | 英国、会社番号9186313 | 法人登録。旧社名はHIGHLOW MARKETS LTD | 85 Great Portland Street, First Floor, London, United Kingdom W1W 7LT |
| Astralis LTD | モーリシャス共和国、C222211 GBC | GBCに関する表示。金融取引ライセンスとは別 | the Republic of Mauritius at address Ground Floor, Silicon Avenue, 40 Cybercity, 72201 Ebene, Republic of Mauritius |
| Finova Technologies Ltd | キプロス、会社番号HE448378 | 法人登録。CySECの投資会社ライセンスは確認できず | Themistokli Dervi, 41 Hawaii Nicosia Tower, 2nd Floor, Office 202, 1066 Nicosia, Cyprus |
公式サイトに記載された番号が、すべて金融取引の認可番号を意味するわけではない。Astralis LLC、Metasoft Technologies Limited、Finova Technologies Limitedの番号は法人登録に関するものであり、Astralis LTDのGBC表示も、それだけでデリバティブ取引を提供できるInvestment Dealer Licenceを意味しない。
5社のうち、公的な規制当局の登録簿で有効な金融ディーラーライセンスを確認できたのは、バヌアツのHLFX Limitedである。バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の登録簿では、同社のClass A・B・Cライセンスが「Active」となっている。
ただし、これをもって「ASTRO全体がバヌアツ当局の監督下にある」と判断することはできない。ライセンスを保有しているのはHLFX Limitedであり、ASTROの利用者が常に同社と契約するのかは、公開ページから明確に確認できないためだ。
もう一つ気になるのが、日本向け表示との整合性だ。
ASTROは日本語の公式ページとサポートがあり、円建ての口座開設ボーナスを掲げているほか、今回のようにHighLow旧利用者へ日本語の招待メールも送っている。
一方、ヘルプセンターの注意書きには、Metasoft Technologies Ltdは日本の金融庁の監督下になく、日本における金融サービスの勧誘に関与しておらず、「本ウェブサイトは日本に居住されている方を対象としたものではありません」との記載がある。

日本語で口座開設を案内している実態と、この注意書きがどのような関係にあるのかは分かりにくい。日本居住者の契約を実際に受け入れる法人はどこか、またその法人が日本でどのような資格に基づきサービスを提供するのか、明確な説明が必要だ。
金融庁は、バイナリーオプションを金融商品取引法上の店頭デリバティブ取引に位置付けている。日本居住者に対して業として提供する場合、海外で金融ライセンスを取得していても、日本の金融商品取引業の登録が必要だと注意喚起している。
ASTROが提供するHigh/Low形式の金融派生商品がバイナリーオプションに該当し、日本居住者へ業として提供されるのであれば、同様に日本での登録が問題となる。
2026年8月25日時点で金融庁が公表する金融商品取引業者一覧を確認したところ、「ASTRO」「Astralis LLC」「Astralis LTD」「HLFX Limited」「Metasoft Technologies Limited」「Finova Technologies Limited」の名称は見当たらなかった。
金融庁の無登録業者に対する警告リストには、過去にHighLowの名称でサービスを提供した複数の海外業者が掲載されている。
| 警告時期 | 業者名 | 金融庁の記載要旨 |
| 2014年9月 | Realtime Capital Markets Pty. Ltd. | 「HIGHLOWバイナリー・オプション」の名称で、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引を勧誘 |
| 2015年11月 | Highlow Markets Pty. Ltd. | 「HighLowバイナリー・オプション」の名称で勧誘。所在地とサービス名がRealtime Capital Markets Pty. Ltd.と同一と記載 |
| 2019年10月 | HLMI Ltd | 「HighLow、HIGHLOW.COM」の名称で店頭デリバティブ取引を勧誘 |
| 2023年9月 | HLMI Markets International Limited | 「HighLow」の名称で勧誘。2019年に警告したHLMI Ltdのサービス名の一部と同一と記載 |
これらは過去のHighLow関連業者に対する警告であり、ASTROや今回確認した5法人に対する警告と同一視することはできない。ただし、ASTROが「HighLow公式チーム」をうたい、Metasoftの旧社名もHIGHLOW MARKETS LTDだった以上、過去の規制上の経緯は利用判断にあたって無関係とはいえない。
WikiFXの「真相公開」には、HighLowの出金をめぐる利用者投稿も残されている。
2021年7月に投稿された事例では、投稿者が「友人は1兆円を稼いだが、出金しようとしたところ口座を一方的に凍結された」と訴えた。カスタマーサポートについても、理由をつけて出金対応に応じなかったとしている。
HighLowの名称を使うサービスについて、過去に「口座を凍結され、出金できない」「サポートが対応しない」との訴えが寄せられていた事実は、利用判断の参考情報になる。ASTROがHighLowとの継続性を強調するのであれば、過去の運営実績だけでなく、出金トラブルへの対応や顧客保護が現在どのように改善されているのかについても説明が求められる。

今回の確認で、ASTROとHighLowの間にまったく接点がないわけではないことは分かった。Metasoft Technologies Limitedの旧社名はHIGHLOW MARKETS LTDであり、関連法人のHLFX Limitedについては、バヌアツ当局の有効なClass A・B・Cライセンスも確認できる。
その一方で、過去のHighLow事業とASTROの現在の契約関係、法的根拠、契約主体、登録状況、資金の受取法人のいずれも十分に見えていない。ほかの法人について表示されている会社番号やGBCも、それ自体を取引ライセンスとみなすことはできない。
したがって、現時点でASTROを詐欺と断定する根拠はないが、安全なHighLow後継サービスだと認定できるだけの材料も不足している。過去にHighLowを利用していたという安心感だけで、本人確認書類や資金を差し出すべきではない。
すでに登録した人は、他サービスと同じパスワードを使っていないか確認してほしい。すでに入金し、不審な追加送金や出金時の支払いを求められている場合は、やり取り、メールのヘッダー、振込記録、サイト画面を保存し、追加送金を止めたうえで、銀行やカード会社、金融庁、消費生活センター、警察へ早めに相談することが重要だ。
※本記事は2026年8月25日時点の公開情報と、利用者から提供された招待メール画像に基づく。各国登録簿に名称が見当たらないという記載は、確認時点の公開情報によるものであり、将来の登録・更新や別表記の存在を否定するものではない。
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