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ドル円158円94銭、米金利上昇と原油高で円安が再加速
概要:ドル円は8月21日午前に158円94銭前後となり、米長期金利の上昇と原油高を背景に一時159円台を回復した。

8月21日午前の東京外国為替市場で、ドル円は1ドル=159円前後まで上昇した。午前11時時点では158円94銭前後と、前日午後5時から50銭のドル高・円安。午前10時には159円08~10銭を付け、一時159円台を回復した。
米長期金利の上昇と原油高がドル買いを促し、日本のエネルギー輸入負担を意識した円売りも重なった。7月末の円買い介入で生じた円高はほぼ巻き戻され、160円が再び視野に入っている。
東京市場で159円台を回復
20日のニューヨーク市場では159円05銭前後で取引を終え、前日から90銭弱の円安となった。取引時間中には159円18銭まで上昇。21日の東京市場では朝方に158円87銭まで下げたものの、午前9時40分すぎに159円12銭へ切り返した。
円売りはドルだけに限られない。午前11時のユーロ円は185円81銭前後と、前日午後5時から56銭のユーロ高・円安だった。ポンド円や豪ドル円も上昇し、主要通貨に対して円が広く売られる展開となった。
米10年債利回りは4.7%へ
ドル買いの直接的な材料となったのが米国の長期金利だ。20日の米10年債利回りは4.7%付近まで上昇した。米国債利回りが上がると、金利収入を求める資金がドルへ向かいやすくなる。
前日に発表された米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などは、市場予想をおおむね上回った。為替の反応は限られたが、景気の底堅さとインフレ圧力が意識され、長期金利を通じてドルを支えた。
米財務省が示した長期国債の買い入れ消却拡大を巡っては、一時ドル売りが強まった。その後は金利上昇に沿ってドルが買い戻され、ドル円は159円付近へ戻った。
原油高が円の重荷に
WTI原油先物は20日に1バレル=86ドル台へ上昇した。中東情勢を巡る不透明感が原油価格を押し上げ、インフレ圧力への警戒から米長期金利も上昇した。市場では有事のドル買いも強まり、ドル円を押し上げる材料が重なった。
日本はエネルギーの大半を輸入に頼っている。原油価格が上がるほど輸入代金として必要なドルが増えるため、21日の東京市場では貿易収支の悪化を意識したドル買い・円売りが仲値に向けて強まった。
7月CPIへの反応は限定的
総務省が21日朝に発表した7月の全国消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比1.8%上昇した。6月の1.6%から伸び率は拡大。総合指数は1.9%上昇、生鮮食品とエネルギーを除く指数も1.9%上昇した。
物価の伸びは日銀の追加利上げ観測を支える内容だったが、発表直後の円買いは続かなかった。市場では米長期金利と原油価格の上昇がより強く意識され、ドル円は159円台前半で底堅く推移した。
市場の注文状況では159円台後半と160円付近に売り注文が集まっている。円相場を支えていた介入効果は薄れ、米金利と原油を軸にした円売りが再び前面に出ている。次の焦点は米国の8月PMIと米長期金利の反応になる。
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